愛媛で注文住宅を建てる

2023年11月からえひめ松山市で土地を買って、家を建てます。家が建つまでの過程を綴ります。

提案をお願いする工務店選び

中堅ハウスメーカーや地域工務店で気になったところの見学会に行きました。全部で6社。

  1. 一条工務店:200棟待ちと言われ、着工まで時間がかかり過ぎるのでお断りしました。性能面の説明は参考になったので、検討に入れて良かったと思います。
  2. タマホーム:Quoカードを配っていたので、一度だけ立ち寄りました。ローコスト住宅だと思っていたけど、考えていたよりもしっかりした印象。
  3. 地域工務店A:デザインを売りにしていて、社長の営業トークは感動ものでした。性能も一定以上をアピール。ただ、モデルハウスの建具の質がチープで他社と比べると素材の質感の悪さが目立つ。
  4. 地域工務店B:性能を売りにしていて、断熱至上主義、このスペックだけは譲れませんみたいな、面白いポシリー。例えばドアの熱貫流率は⚪︎⚪︎以下とか。竣工が多く完成見学会の機会が多い。
  5. 地域工務店C:性能を売りにしているけど、顧客の要望に何でも応えますという柔軟なポリシーでした。若い設計士さんが聞き過ぎるぐらい要望に応えてくれようとしてくれます。竣工がなく、完成見学会に行くタイミングが無かった。
  6. 地域工務店D:自然乾燥の木材が売りで、性能は一定以上をアピール。愛媛では比較的に大きな規模の会社。モデルハウスがあり、見学に行くと木の香りが良かった。

地域工務店のB社、C社、D社に要望を伝えて間取りの提案を受けることにしました。A社はデザインが良かったので、引き続きやり取りを続けるか迷ったが、3社(B〜D)の相手をするだけで大変だったので、難しいと判断。

情報収集-家づくりyoutuberたち

参考にした家づくりyoutuberたちと動画を観た感想。

  • 家づくり せやま大学【ちょうどいい塩梅の家づくり】
    • ザ・営業という内容。コスパを追求。セールストークに引き込まれ過ぎて、自分が何を大切にしているか見失わないように要注意。例えば、耐震等級2、断熱性能はZEHでいいんじゃないか、人生には他に大切なものがあるといったことが力説されていて、答えを早く求めている人は飛びついちゃうだろう。全体感を把握するにはちょうどいいけど、ミスリードも多いので常に批判的に聞いた方がちょうどいい。

      家づくり せやま大学【ちょうどいい塩梅の家づくり】 - YouTube

  • 職人社長の家づくり工務店
    • 大工経験があるため、経験に基づいた話が聞ける。建てた後のメンテナンスや光熱費などのコストといった切り口は長期のコストや住みやすさを検討するのにとても参考になる。おすすめ。

      職人社長の家づくり工務店 - YouTube

  • 兵庫・姫路の工務店モリシタ・アット・ホーム
    • こちらも実務経験に基づいた話が聞ける。建築系の大学を出ているようで、学術的な話や理論的な話も少し出てくる。板書、イラストでの説明がとても分かりやすい。住宅を建てるにあたり、不明に思ったことは全て語っているので、自分で理解して選択するのにとても役に立つ。おすすめ。

      兵庫・姫路の工務店モリシタ・アット・ホーム - YouTube

  • 「家づくりの知識」 オガスタ新潟の社長チャンネル 相模稔
  • 兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室
  • 木の家専門店 谷口工務店【家づくりセミナー】
    • 巨匠建築家 伊礼智がよく出演する。ありきたりな建売住宅や大手ハウスメーカーのようなどこかで見たようなデザインとはまったく違う。どこがどう違うのかとか、巨匠が考える価値観を知ることができる。まったく同じようには出来ないにしても、どこか参考にできるところはあるかもしれない。

      木の家専門店 谷口工務店【家づくりセミナー】 - YouTube

家づくりの方針

家づくりをするにあたり、以下の方針とした。

  • 夏は涼しく冬は暖かい環境を提供する。そのためには、断熱や気密といった性能を高めた住宅を調達する。
  • 花粉症のため、ハウスダストや刺激物質の換気性能を重視する。
  • 家事の負担を少なくする。
  • 住むことに満足感が得られるデザインを内外観共に求める。
  • 耐震性を備えた造りとする。
  • 県外への転勤や介護などのイベントを想定し、仮に賃貸で出した場合のローン負担と家賃収入が大きく乖離しない間取りとする。

これらの要求事項を実現するにあたっては、データや事実を重視して、性能とコストのバランスやベンダーの得意な部分(知識・経験や調達力)を考慮して実現方法を確定させる。

建物コストは過剰にならないようにする。コストの考え方は初期費用よりも特にメンテナンス費用の低減を重視し、長期でのコスト評価を行う。メンテナンスフリーや高耐久性の設備や建材を利用する。

資金計画-ライフプラン

建物費用の概算を聞くと、どの工務店も情報誌で目安になっている費用よりも高い。最初に安価に概算を出してきていた工務店も基礎の業者から値上げの話があったなど、最終的にはどこも同じ感じに落ち着いた。

工務店から出てくる資金計画は支出(土地費用、建物費用、諸経費)と住宅ローンぐらいまで。資金計画としてはもう少し広く検討する必要がある。例えば以下のような内容。

  • 収入の評価:給与と投資からの期待リターン
  • 支出の評価:教育費、光熱費

給与や投資、教育は各自がしっかりやるしかないが、光熱費は冬場の電気代が4万円弱、水道代も2万円弱ぐらいの支出があり、住宅の工夫次第で省エネや節水の効果が期待できる。

情報収集-住宅情報誌や見学会

依頼する工務店を決めるのに2ヶ月かかった。

家を建てると決めたけど、どういう工務店があるのかもサッパリ分からない。情報収集は雑誌を買うことから始めた。「愛媛の家」と「愛媛での家づくり」の2冊。どういった工務店があるかが分かればいいので、2冊も買う必要はなかった。

「愛媛での家づくり」には従業員の人数が書かれているので、工務店を選ぶには役に立った。工務店はたくさんあるので、この中からデザインが気に入ったところのホームページを調べて、資料請求したりモデルハウスや完成見学会の見学予約を入れた。以下のような点を確認した。

  • 実績と経験: 過去の施工事例や実績や、長年の実績や経験を確認した。実績がある工務店は、技術やノウハウが豊富で、問題が生じた際にも適切な対応が期待できる。
  • 提案内容とコミュニケーション: 工務店が提案するプランや施工内容が自分の要望に合っているかどうかを確認する。間取り案を見て、こちらの意見を伝えてというやり取りがあるので、工務店の提案力が分かってくる。また、コミュニケーションのスムーズさや丁寧さも重要で、相互の意思疎通が円滑であれば、スムーズに進行しやすくなる。
  • 価格と見積もり: 資金計画書でのやりとり、費用の見積もりが明確で納得のいくものであるかを確認した。複数の工務店を比較検討することで内容の理解も進んだ。

完成した家のキッチンやバスルームの設備は、メーカ既製品なのでどこも大差なかった。差が出るのは内装や仕上げで、素材の質や仕上がりの美しさを確認した。