標準仕様の構造が分かってきた段階で、外皮性能計算を行って断熱性能の仕様を決めた。建築士さんは専用ソフトで外皮性能計算をしていたが、Webサービスでも計算できるので、施主でもある程度の断熱仕様が分かっていれば手元で計算ができる。
どの程度を狙っていけばいいかは、デコス社のFAQにあった資料を参考にした。
日経アーキテクチャNo.1224 2022年9月22日:断熱等級7に挑む
外皮性能計算のWebサービスは窓サッシがYKK APなので、YKK APのサービスを利用。
天井、壁、床、基礎、窓や玄関ドアの数値を入れていくと、各断面の熱抵抗/熱貫流率が表示される。
床は大引間断熱のため、大引の木材が全体の15%が熱橋になるので、床の断熱材を標準から強化(60mmから75mmに増強)してもらった。
玄関ドアはYKK APの引き戸で断熱性能が低く(2.91W/m2K)バランスが悪かったのだが、建築士さんからユダ木工の引き戸(1.94W/m2K)を紹介してもらい、断熱性能が上がり、木製ドアのため意匠性も良くなった。
窓はAPW330が標準仕様なので、アルゴンガス入り・樹脂スペンサーを指定した(防火窓の部分はアルミスペンサー)。
天井点検口は、天井面のセルロースファイバーの性能が6.25 m2k/wなので、断熱性能が6.25 m2k/wのSPC-S4545BH3を指定した。
床下点検口は床下のスタイロエースの性能が0.38 w/m2kなので、断熱性能が0.34 w/m2kのSPF-R60F15-BC2を指定した。
ルフロ掃除用の床下点検口は断熱面から外れているので、断熱性能は不要、標準型を指定。
玄関とユニットバス部分は基礎断熱になるので、スタイロエースを50mm立ち上げ部と底盤部にも設置。
最終的に建築士さんに計算してもらった結果がHEAT20 G2 UA値0.43(サッシを試験値にするとUA値0.40)で断熱仕様は確定。